Interview
インタビュー
ITの力で未来を切り拓く。
私たちはお客様と共に寄り添う開拓者だと考えています。
日々どのような思考、姿勢、創造によって、
私たちが仕事をしているのか。言語化し、お届けします。
ITの力で未来を切り拓く。
私たちはお客様と共に寄り添う開拓者だと考えています。
日々どのような思考、姿勢、創造によって、
私たちが仕事をしているのか。言語化し、お届けします。
Discussionテーマ対談エンジニアが求める理想。
-
小中 葉人Yoto Konaka
端末の周辺機器メーカーから、2023年にラ・ハイナへ転職。エンジニア歴は17年。石川県から東京の案件にリモートで参画する、開発分野が得意なフルスタックエンジニア
-
堀川 善生Yoshiki Horikawa
ラ・ハイナには2024年に入社。エンジニア歴は10年。サーバーエンジニア、クラウドエンジニアとして、上流工程を担うリーダー。インフラ担当者にふさわしい冷静さが持ち味
仕事の楽しさとは、そして仕事における理想とは、何なのでしょうか。ITが基盤の企業であるラ・ハイナは、一人ひとりのエンジニアが自身の思い描く理想に向かって、仕事を進めています。
それは、具体的にどのような理想であるのか、小中葉人と堀川善生の2人のエンジニアが代表の武岡佑樹とともに話を進めていきます。
ITソリューション事業部 開発技術室 小中氏
リリース後も続くことがあるエンジニアの仕事 やりがいを感じたのは後輩の独り立ち
――エンジニアにとって、達成感があるのはどのようなときでしょうか。今現在に限らず過去からの経験を振り返って、教えてください。
小中葉人(以下、小中)
前職の話になりますが、テレビ番組の放送をリアルタイムでも録画でも問わず視聴できるスマートフォンアプリを開発しました。当時の会社で、自分と社歴の近い3人で協力して開発したんです。
完成までに、1年以上かかったと思います。でき上がってユーザーから「アプリを立ち上げてすぐに予約や録画のリストが見られるのが良い」と評価していただいたりメディアに取り上げられたりして、やって良かったと感じました。
| 堀川善生 (以下、堀川) |
私は、エンジニアとしての達成感って何だろう、自分はそれを感じたことはあるのだろうか、と思うことがあります。リリースした後、どうしても不安が残ってしまうからです。
たとえお客様が満足していても、万が一、リリース後にサービスが止まってしまったときのインパクトを考えると、達成感より不安が勝ってしまいます。 |
|---|---|
| 武岡佑樹 (以下、武岡) |
なるほど。それはインフラエンジニアらしい感覚ですね。 |
| 堀川 |
今は多くの案件をこなしてきた経験がその不安感を少しずつ薄めていってくれているとは思います。
なので、現状は仕事そのものの達成感よりも、後輩が多くの経験をしてエンジニアとして成長してくれることが、達成感を得られる瞬間かなと感じています。 |
| 小中 | 開発インフラは、リリース後の運用工程が続いていきますからね。 |
| 堀川 | そうなんです。たとえトラブルが起こらなくても、納品したものに何らかのリクエストや問い合わせが来ることもあります。その意味では、リリース後も仕事が続いているともいえると思います。 |
| 武岡 | 後輩エンジニアが成長したと実感するのは、具体的にどういった経験になるのですか。 |
| 堀川 |
前職の話になりますが、そこでもラ・ハイナと同様にリーダーポジションで、仕事をしていました。
その際は、比較的に影響度が低いものや取り返しがつくタスクについては後輩に意思決定権を持たせていたのです 。 キャリアの早いうちから物事を決めなければいけない環境に慣れてもらって、自分で考える、自分から発信するといった行動につながってくれればとの思いからでした。主体性が出てくれば成長の糧になるからでもあり、実際、次第に自分の意見を言ってくれるようになりました。 そのように育っていって上層部からも評価されるようになり、独り立ちしてくれたことは私もやりがいを得られた経験です。 |
ITソリューション事業部 インフラ技術室 堀川氏
エンジニアの戦う土俵が変わっていく
――エンジニアは1人で黙々とコーディングをするイメージを持つ方はいますし、実際にそのようなケースはあるかもしれません。しかし、堀川さんは後輩が自分の意見をいえるようにし、小中さんも仲間と意見を出し合いながら開発を行いました。この点で、「発信」は大切だということですね。
| 小中 | はい、とても大切です。発信に関係する今までの経験だと、かつて自分の上のポジションにすごく仕事のできる先輩がいたのですが、こちらからアイデアを出しても大体、却下されていました。私の場合は、思ったことを何でも言ってしまう性格というのもあるかもしれないです(笑)。ただ、その先輩はなぜだめなのかをきちんと説明してくれる人だったんです。 |
|---|
だから、私にとっても意見を言いやすい環境でしたし、さまざまな考え方や仕事のポイントを身に付けられたので、育ててもらったと感じています。また、今、自分がリーダーになってみて、メンバーの意見を引き出すことの大切さも、感じています。
| 堀川 |
意見を言い合える環境は、大切ですよね。
たとえば、ポジション的に近い人が相手だと、意見が異なったときにはきちんと意見を言い合えます。決して口喧嘩をするのではなく、意見を出し合える環境が理想的です。今までそのように仕事をしてきて、それは自分のためにもチームにとっても、発想や手段が広げられる良い方法だったと感じています。 そして、小中さんのおっしゃる通り、ポジションが近いわけではなくリーダーとメンバーという関係性だとしても、意見の出しやすい、言い合いやすい環境づくりは大切です。 |
|---|---|
| 武岡 |
一度、どう思っているかをきちんと発信してくれると、リーダーとしても説明がしやすいですよね。
意見がぶつかりやすい、という点でいうと新しい技術を使うべきか否かがあると思います。今でいえば、それこそAIの扱い方が焦点にあたることが多いかと思います。新しい技術を知っておくことは大切なんですが、それを使うかどうかとなると、エンジニアの中でもさまざまな意見がありますよね。 |
| 堀川 | もちろん、AIしかり新しい技術やツールを使って劇的に仕事の効率が良くなるのであれば、使うべきだと思います。もっとも、ツールに頼るよりその人の知識を使って仕事をするのが、トータルで見たときに最も効率が良いと考えています。ツールを使う手間も減らせるので。 |
| 小中 |
私は、「新しい」には2種類あると思っていて、一つは概念自体が今まで存在しなかったようなまったく未知の新しい技術。これは、習得したり定着したりするまで、ある程度の時間がかかります。
もう一つは、技術そのものは新しいものの、以前から存在する仕事や課題のためのツール。この場合、良いものであるならば効率化につながるので積極的に採り入れていくべきだと考えています。なかなかそこを理解してもらえない場合もありますし、堀川さんの意見とも異なってしまいますが。 |
| 武岡 | いや、まさに意見が違っていいと思います。エンジニアだからといって必ずしも新しいものばかりを採り入れているわけではなく、その人が培ってきた能力や知識と、新しいものでも効率や効果を踏まえてのバランスが重要というのが、お二人の話から分かりました。 |
| 堀川 |
私自身も最新の技術は好きなのですが、その半面インフラを担当することが多いエンジニアなので、どうしても実績を重視する傾向があります。
昨今、ベンダー各社がAI技術によるサービスをリリースしていることもあり、その影響はエンジニアとして当然あるので、普段からサービスを使えるようにアンテナは張って基礎知識を深めておくことが大事だと考えています。 |
| 小中 |
今までなかったニーズが生まれていますね。
AI技術により、今はアセンブラを使っていた時代からプログラミング言語が出てきたくらいの変革期にいるのかもしれません。私はアセンブラの時代を知りませんが(笑)。 AIをうまく使えば作業の効率化ができますが、エンジニアの戦う土俵が変わっていく可能性もあります。業務の抽象度が上がり、よりコミュニケーション能力が求められることになるのではと思います。 |
ラ・ハイナ株式会社の武岡代表
「失敗に学ぶ」「面倒くさいの解決」
――「新しい」ということ以外に、エンジニアに必要なもの、忘れてはいけないものは何かありますか。
| 堀川 |
失敗を怖がりながら恐れないことだと考えています。
特に最初の頃は、分からないことだらけだと思うんですよね。でも、その分からない中で分からないなりに考えて、仕事を進めていかないと成長できません。そこで失敗を恐れてしまうと、成長につながらないと考えています。 |
|---|---|
| 武岡 | きちんと考えた上での失敗、ということですね。無責任に失敗するわけではなく、失敗しないよう考えたけれどもしてしまう失敗。ラ・ハイナは、たくさん失敗をしなさいと常に言ってますからね。 |
| 堀川 | そうです。失敗しないような策を練ることは必要ですね。何の策もなく、ただ失敗されるのは困ります(笑)。なので、失敗を怖がりながら恐れずに、物事に対し考えて実行する癖をつけるということが、将来的にエンジニアとして仕事をするうえで大切になると思います。 |
|---|---|
| 武岡 | そして失敗を忘れずにそこから学ぶことが大切ですね。 |
| 小中 |
私は、いかに「面倒くさい」や「ユーザーが間違える可能性がある」と思えるか、あるいは、人がそう思っていることに気付けるかが大切だと思います。
たとえば、銀行のシステムをつくるときに、既存のシステムでお金を引き出すならば10のステップが必要だったとします。真面目な人は素直に10のステップをこなそうとするのでしょうが、エンジニアはそれを「面倒くさい」と感じることが大切です。 システムを堅牢にし安全性を担保した上で、10ステップを3ステップに減らせないか、いや1ステップだけで完結できないか、と考え実現することがエンジニアの仕事ではないでしょうか。 |
| 武岡 | いかに課題に気付けるかは、ITエンジニアも経営も同じです。そして、その課題を解決したとき、100のインパクトがあるのか、70なのか、50くらいしかないのか。その見極めも、仕事で大切なことだと思います。 |
| ――ここまで話を進めてきて、小中さんと堀川さんからあらためて思うエンジニアの理想像、理想的なエンジニアはこういう人、というのを教えていただきたいのですが、いかがでしょう。 | |
| 小中 |
ここまで業務寄りの話をしてきたのですが、エンジニアの本質は自己満足と承認欲求ではないかと思います。「こうなったらいいのに」「使ってもらって良いフィードバックをもらえた」というものを実現していく。
それをとことん突き詰められる人が理想的なエンジニアなのかもしれません。突き詰める作業がお客様のニーズとマッチし、複合的に歯車が噛み合いプロジェクトの成功や成長に結びついていく気がします。 |
| 堀川 | 私も、お客様が理想としていることをチームのゴールにして仕事を進めていくことが大切だと思います。そこに向かってメンバーで協力し合うのが、エンジニアという職種の楽しいところですね。 |